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教え方次第! 〜「塗る」「切る」を通して〜

YMCAのプリントに小さな図形がたくさんのっているので、色塗りの練習に使っています。

いまのトムは肘の使い方がへたくそで、小さく塗るよりも大きく塗る方が苦手。大きな絵を塗るときに勢いあまって縦の線がはみでやすいのです。なので、身体ガイドはそのあたりを中心にしています。

一方、小さな円を塗ったり、枠をとってから塗り始めるのは好きだし、得意に思っているみたい。指先がくるくる器用に動きます。幼稚園の先生が知ったら驚くだろうなあ。


いずれも、勝手にやらせずに先に正しいやり方を身体で教えてもらったものです。今まで早期教育(早期療育)の経験をあまり積んでこなかったけれど、トムのこういう不器用な部分に関しては、わたしが自己流に教え込まなかったおかげで不全感の経験も少なくて済んだ。そういう意味でよかったなと思っているところです。

ちなみに、数をかぞえる設問については、わたしは手を添えるだけで、いつものように声に出して一緒に数えることもしませんでしたが、じぶんで正解を書き込むことができていました。できっこないと決めつけてはいけないなと思う出来事でした。

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月に2回通っている療育の後半は、「グループレッスン」です。小集団で先生や友だちを模倣をしたり、生活やコミュニケーションに役立つ様々な技術を身につける練習をしています。SSTの手前で必須なトレーニングといったところでしょうか。


ここでの課題はトムにはいつもはじめて尽くしで、1回目はさんざんな結果に終わります。「経験が足りなすぎ」と言われる所以です。経験もなければ、やり方もわからない。ナニをやろうとしているのか、想像もつかない。初回はたいてい二人羽織状態。

でも、スモールステップなのと、何度も同じことをプロンプトを変えながら数ヶ月にわたって行うことで、目覚ましい上達が見られるようになります。そして、トムの今の状態にあわせた家での取り組みの仕方を教えてもらえるので、家で何を練習したらいいかが明確になり、路頭に迷わずに済みます。


1年前、去年の12月の課題は、折り紙に魚のかたちを描き、線に沿って切りとり、台紙に貼る…という作業でした。課題の要素のあらゆることができず、トムはハサミを持つことすらおぼつきません。さすがにクラッとなりました。

でも今は、ちょきちょき器用にはさみを使うトムがいます。

やればできるようになるけど、丁寧に教えなきゃできない。これがトムなんです。


学習塾に似た民間の療育機関で療育を始めて1年。

正しい知識を持つことの必要性と、継続することの有用性、目の前の子どもの力をまず親が信じて諦めないことの大切さを、最近しみじみと感じています。


最近は、名前の見写し書きにも積極的です。やる気があって、大いに結構。でも、縦でも横でもない斜めの線が苦手のようで、バランスが悪いです。

さあ、何から手をつけましょうか。

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コメント

お久しぶりです。
以前HN何を使ったか忘れました^^
(トムくんの実名が出ているのをご連絡しました。)

ウチの子どもたちは、発達障害はなく育ちましたが
「目の前の子どもの力をまず親が信じて諦めないことの大切さ」
は同じ。大学生と高校生なのですっかり大きくなってしまいましたが、いまだに 信じてあきらめないことが大切だと 再認識です。

ありがとう。

投稿: iruka05 | 2009年12月 4日 (金) 12:07

■iruka05さん

お久しぶりです。その節はお世話になりました。

お子さんたちはもう大きくていらっしゃるんですね。大学生は夫の関係でよくわが家に出入りしていますが、彼らを見ていると、今の時代、先が見えなくて不安だろうなと思います。
進路も就職も、周囲が信じて諦めないことが、本人を支えてくれるのかも知れないですね。きっとジェリーにも言えるんだろうなあ。

こちらこそありがとうございます。

投稿: Yoshiko | 2009年12月 5日 (土) 09:02

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